高血圧

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血圧と高血圧

血圧とは、心臓から送り出された血流が血管の内壁を押す力(圧力)を指します。 私たちの体に流れている血液は、生きていく上で欠かせない酸素や栄養素を全身に届ける役割を担っています。心臓がポンプのように収縮と弛緩を繰り返し、血管に圧力をかけることで、動脈を介して全身の組織に規則正しく血液を届けているのです。 血圧を決定する主な要因として、心臓が1回の拍動で全身に送り出す血液量(心拍出量)や血管のしなやかさ(弾力性)のほか、血液が血管に流れ込む際の末梢血管の抵抗力(血管抵抗)、血液の粘度などが挙げられます。 私たちの血圧は常に一定ではなく、ちょっとしたこと(からだを動かす、寒さを感じるなど)で上昇します。こうした一時的な血圧上昇は、高血圧とはいいません。 高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。 目安として家庭内血圧が収縮期125~134拡張期75~84以上は高血圧となります。

高血圧の原因と症状

高血圧は自覚症状がないことが多いのですが、合併症のリスクが高まっている時には症状が表に出てきやすくなります。自覚症状としてよく見られるのは、動悸、息切れや、手足のむくみです。 この理由として、高血圧が続くことで、全身の動脈硬化が進行し、心臓はいつも以上に強い力で全身に血液を送り出すことが必要になります。そのため、徐々に心臓の筋肉が分厚くなり、心肥大と言われる状態になります。 高血圧は放置すると脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、心筋梗塞、狭心症、慢性腎臓病など様々な疾患の原因となります。 血圧を家庭で測ったり、健康診断などで指摘を受けたらすぐに病院を受診するようにしましょう。